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​内科

高尿酸血症・痛風

尿酸の値が高値であること自体は無症状です。ただ、尿酸値が高値のまま持続した結果、関節に析出した尿酸塩結晶が原因となり、関節炎、痛風発作を起こします。また、尿路結石の原因にもなります。尿酸の値は生活習慣病のマーカー、予測因子、病因として重要であるとも考えられています。

痛風発作は足関節に好発する急性関節炎で、ストレス、飲酒、運動など何らかの誘引があることも多いです。関節炎は24時間以内にピークに達し、疼痛、発赤、腫脹、熱感とともに激痛のため歩行困難となることもあります。症状は10~14日で軽快、消失しますが、高尿酸血症の治療ができていないと再発を繰り返します。

(痛風発作との鑑別が必要となる偽痛風発作、その他関節炎がありますが、それら疾患が疑われた場合は、精査、他院への紹介等も検討します。)

 

治療としては、生活指導が基本で、食事療法、飲酒制限、運動の推奨となります。

食事療法は、尿酸はプリン体から生じるため、高プリン食 (動物の内臓(豚レバー、牛レバー)、魚(さんま、あじ)の干物) の制限が推奨されます。十分な水分摂取をして、アルコールは種類に関わらず摂取を控えたほうが良いです。運動は週3回程度の軽い有酸素運動が推奨されます。上記でも尿酸値が改善しない場合はお薬での治療が必要になる場合があります。

 

参考: 日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会 編:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版.メディカルビュー,東京,2010.

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